相続税の申告

相続税の申告

改正「相続時精算課税制度」のしくみ

(10)メリット・デメリットは?

相続時精算課税制度と通常の贈与のメリット・デメリットをまとめると、次のようになる。

相続時精算課税制度の贈与 通常の贈与
贈与できる相手が限定されている 贈与相手が限定されない
年齢制限がある 年齢制限がない
生涯2,500万円の特別控除がある 毎年110万円の基礎控除がある
申告はすべて必要 基礎控除内の贈与は申告不要
税率は20% 税率は贈与額によって異なる贈与額が多くなると税率が高くなる
配偶者に対する特例がない 配偶者に対する特例がある
すべての財産が相続税の対象になる 相続開始前3年以内の贈与財産だけが相続税の対象になる
贈与財産は物納できない 相続開始前3年以内の贈与財産は物納できる
多額の贈与がしやすい 多額の贈与は税額が高くなるのでしにくい
相続税対策にはほとんどならない やり方次第で相続税対策になる
いったん選択すると通常の贈与をすることができなくなる